東日本大震災の日、JR東日本は駅構内から客を追い出してシャッターを下ろしました。
石原慎太郎知事の当時の記者会見を振り返ると、JR東日本宛に抗議するのは国土交通省の仕事と考えています。
2ヶ月経過しても国土交通省が何もしないのだから、石原知事で抗議文を出すに至りました。
東京都公式サイトの、石原知事定例記者会見録から振り返ります。
録画画像へのリンクは、東京MXテレビの公式YouTubeにしました。
2011/3/18 [ 録画映像 / テキスト版 ]
【記者】震災時の帰宅難民対応で2点お伺いしたいと思っております。まず、JR東日本の対応について、11日の日はシャッターを早々と下ろして……。
【知事】それはこの間言ったよ、もう、記者会見で。
【記者】東京都として、新宿区の方も、再三11日の日は閉めないようにという要請も出して、それを無視したような形になったんですが、東京都としてもっと強い態度で、改善を求めていくという、都知事も色々厳しいお言葉は出されたのは。
【知事】ああいうのは、JR東日本の一種の体質で、他のJRだったらもっと違ったと思います。あそこは色々な問題がある、昔から。組合の体質も他と違いまして、私はいかんと思います。
【記者】国が所管と言うところがあるんだと思いますが、もうちょっとJR東日本に抗議を出すとか、そういうことは。
【知事】だから国がやったらいいじゃないですか、そんなことは。所管の大臣に言いたまえよ、君。
2011/5/27 [ 録画映像 / テキスト版 ]
【記者】防災に関してです。3月11日の大震災の時に、都内では帰宅困難者ということで、家に帰りたいのだけれども帰れないということが多数出て、都庁内でも5,000人と言われるような方を緊急に収容するという事態にもなったわけですけれど、この帰宅困難者ということは、東京直下型の地震なんかも想定されているわけですけれど、この対策というのは、今後考え方を変えていくというようなお考えというのはあるのでしょうか。
【知事】年に1回やっている、ややマンネリの災害対策訓練で、アメリカの船がやってきて、東京の波止場に係留して、いつでもお役に立ちますよというデモンストレーションをやったけれど、肝心な時に来なかった。国も、アメリカの船がやってきて、帰宅者運べという要請もしなかった。これから徹底したらいいでしょう。僕は、一番だだっ広い甲板持っているんだから、もったいつけずにジョージ・ワシントン航空母艦持ってきて人を運べとこの間言ったんだ。向こうのやつは苦笑いしていたけれど。
それよりも、JR問題。JR東日本というのは、かつての極左の連中が実質的に支配しているんだ、今でも。みんな知ることは知っているけれど。だけど、この連中は何なんですか。いち早くシャッター閉めて、共通のスペースである構内から乗客を締め出して、てめえら帰っちゃった。他の私鉄や地下鉄は、最低限、頑張りました。肝心の大きなシェア持っているJRが、あの体たらく。だから、今度は抗議文出した。あのスペースというのは、法律で減免してもらっているんでしょう。そんな連中が自分の構内を、緊急の時に、国民大衆のために開放しないんだったら、税金かけたらいい、あんなものは。法律変えてでも。そういうことを通告しました。ちゃんとした返事してくれと。これからの災害、協力するんだろうね。しないんだったら、国とはかって、私たちは、彼らが独占して、いざというとき閉めて、お客様を締め出したスペースは、一体だれのものかということを考えて、税制も考えたらいいということを言ったんだ。おそらく乗客の皆さん、みんな賛成していると思う。はい。それじゃあ。
2011年6月20日付日本経済新聞
JR東日本の清野智社長は20日、東京都庁を訪れ、東日本大震災当日の対応について、「駅のシャッターを閉めて結果的にお客様を閉め出す形になった《と石原慎太郎知事に謝罪した。都が5月、同社に抗議文を出していた。石原知事は「都民や客にもっと早くおわびすべきじゃないか《と苦言を呈した。
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